『脚本家 坂元裕二』には、初めて語る自らの半生や、ドラマを書くときの信念、全ドラマ解説などのインタビューが収録されている。 ここでお届けする未公開テキストは、年齢と脚本の相関関係、誰に向かって脚本を書いているか、女性の気持ちを書くことについて。 双葉「あの、もう一回だけ言ってもらっていいですか?ラーメン食べながらでいいんで。今の、もう一回だけお願いします」 「東京ラブストーリー」「わたしたちの教科書」「Mother」「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「Woman」「問題のあるレストラン」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「anone」──。, 数々の脚本を手がけてきた坂元裕二さんの作品世界に迫る単行本『脚本家 坂元裕二』(ギャンビット刊)が発売されました。延べ13時間にわたったインタビューの中から、紙幅の都合で単行本に載せられなかった未公開テキストを、全4回にわたってお届けします。, » Interview 02 双葉「へへへ、え?何で?ラーメン食べてんすか?いや、あの、人が夢の話とかしてるときに、ラーメンのびるのびないの人はモテないですよ」 2,915 Likes, 16 Comments - 吉村界人 (@kaito_.yoshimura) on Instagram: “#吉村界人#舞台#坂元裕二#豊原功補#インタビュー 「またここか」#パンフレット#本音。 » Interview 04, 『脚本家 坂元裕二』には、初めて語る自らの半生や、ドラマを書くときの信念、全ドラマ解説などのインタビューが収録されている。ここでお届けする未公開テキストは、年齢と脚本の相関関係、誰に向かって脚本を書いているか、女性の気持ちを書くことについて。, ──2018年まで、「問題のあるレストラン」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「anone」と、4年連続で1月クールの連ドラを書かれていましたが、そのあいだお休みはありましたか?, 坂元 台本を書いて、プロデューサーに送って、プロデューサーから「何時からにしましょう」みたいな打ち合わせ時刻を指定する連絡が来るんです。その時が来るまでが、唯一何も考えずにいられるお休みでした(笑)。そこだけは考えてもしょうがないじゃないですか。, プロデューサーによってその時間はまちまちで、数時間後だったり、1日あくこともあるんですけど。その休みには、だいたい六本木ヒルズに行って映画を観ます。その時間にできることって、それぐらいしかないですから。, ──坂元さんは19歳で脚本家デビューされて、23歳という若さで「東京ラブストーリー」を書かれています。「若かったからこそ書けたこと」、「成熟した現在だから書けること」がそれぞれあったりするのでしょうか?, 坂元 自分としては、以前書けていたものが書けなくなったなあっていう気はまったくしないですね。今のほうがいろんなものが書けるようになったと思っています。, やっぱり20代の頃は自分の周りのことしか見えてなかったし、その頃に書いてた登場人物は、お仕事がみんなフワッとしてるんですよね(笑)。「東京ラブストーリー」のカンチ(織田裕二)も、トレンディドラマの特徴ですけど、なんの仕事してるのかよくわかんない(笑)。それって当時のドラマのいいところでもあるけど、でも自分の若さゆえの欠点だと思います。, 当時「職人として上手く書けた」と思った脚本も、今もう一度書いたらもっと上手く書けるっていう思いはありますし、こっそりと好きで書いていた単発のドラマ(「1992年のバタフライ」「海が見たいと君が言って」)とか、センスだけで書いていたドラマだって、今でも書けると思います。何かを失った気はまったくしないですね。ほんとに、得るものばっかりです。, CREAメールマガジンでは、編集部選りすぐりの読者プレゼントやアンケートの募集、最新号の特集など、お得な情報をお届けします。, ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。. 洋貴「お風呂入っている時間かもしんないし」 双葉「10時とか、10時15分とか」 このドラマが放送される月曜日の夜には 「月曜日の夜9時は街から女性たちが消えた」 | 双葉「私のはだいぶ大きいですよ、ちょっとびっくりしますよ」 洋貴「・・・電話」 ・稲川淳二の怪談は、重いシーンを軽くする為(よくやる手法とのこと), 是枝が「向き合って喋るのを巧みに避けている」と指摘。しかし、このシーンにおけるすずめ(満島ひかり)が机から立ち上がって、水着のポスターの前で喋るというのは、脚本にはなく、満島ひかりのアイデアとのこと。, 坂元「よそ見をしながら大事なことは相手の顔を見ずに喋る、というのはよくやっていて、それが満島さんの中にもあったのだと思う。満島さんは、書かなくても僕が書くようなことをやってくれる時があって。”相手の胸を叩きながら話す”というシーンを『それでも、生きてゆく』(瑛大)、『Woman』(田中裕子)と2回書いてるんですけど、『おやじの背中』という単発では、書いてないのに満島さんは役所広司さんの胸を叩いて喋っていて。そういう時は、書いたもんだと。歴史が書いたんだと思ってます。」, なんたる美しき関係性。ちなみに、4話でのすずめちゃんが履いていたスリッパを家森の楽器ケースの上に置いたりする仕草も、満島ひかりのアドリブだそうだ。『カルテット』に関しては、時間が足りずにここまで。是枝監督は聞きたいことがまだまだありそうだったので、後で色々質問したのだろうな。, この後、前述のように「僕もたくさん観て、たくさん抜き出してきたんですけど・・・この一ヶ月くらいノイローゼになるくらいに」と、坂元から是枝作品についての質問が始まるのですが、『歩いても歩いても』の1シーンのみで終了。こちらも色々聞いてみたかった。次はぜひ、ネット配信でたっぷりと、不特定多数のに向けてお願いしたいのものですね。, hiko1985さんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog それ見た時に 大ヒット作を世に送り出し、当時は. 洋貴「してません!」 洋貴「小さくないすよ」 洋貴「無理っすよ」 双葉「ああ・・・なんかきょうは優しいなって思っていたら、そうか(涙をすする)・・・何かラーメン、久しぶりに食べるから」 | 洋貴「いつもこれくらいすよ」 坂元 裕二(さかもと ゆうじ、1967年 5月12日 - )は、日本の脚本家・作詞家・戯曲家。 東京芸術大学 教授。. この人と人生の中で大きく関わらなければいけない」って, 直接会いに来た熱意でもなく、説得の言葉でもなく、脚本のクオリティでもなく、坂元裕二その人の”手の震え”だと言うのだ。その”震え”を見て、満島ひかりは、自らの役者人生すら坂元に託してしまう。これを坂元ドラマと言わずして、何と呼ぼう。これは後の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』のトピックにも出てくるのですが、ここ数年の坂元作品において、”人を説得する”シーンというのは、言葉ではなく、本来、説得にはならないものを使って描かれてきた。まさにその試みを、自ら(無意識のうちに)実践していたのである。, 今作の3話を書いている時に東日本大震災が発生。「震災をはさんでドラマは変わったか?」という是枝の質問に、「全然意識しないで書いた。混ぜたらいけないと思っていた」と答える坂元だが、何年か経って思い返すと、このドラマに流れる緊張感は震災が関係していたのかもしれないとも語る。以下は軽くメモを羅列。, 坂元「(脚本は)気持ち悪いんですけど、(役者の声を想定しながら)喋りながら書いていている」, 坂元「文哉は改心するものと思って書いてた。文哉が洋貴の前で改心して悔い改めるシーンも初稿で書いている。違うな、違うなと思いながら直していった」, 坂元「被害者と加害者みたいのは、『誰も知らない』のYOUさん、色んなことに気付かされた。悪く書かれる役をYOUさんが明るくフラットに演じていらして。あの描き方を何度も反芻しながらやっています」, 被害者が加害者に見えたり、加害者が被害者に見えたりする。これは最新作『カルテット』にも通ずる坂元作品のマナーのようなものだ。これはこのトークショーでは言及されていなかったのだが、『問題のあるレストラン』終了時に敢行された対談において(是枝裕和対談集『世界と今を考える 1』に収録)、是枝の口から, という言葉が発されていて、まさにそれが『カルテット』を生み出すきっかけになったのではないだろうかと推測される。, そして、そういった被害者と加害者の描き方が素晴らしいとした上で、やはり今作は瑛太と満島ひかりという2人のカップルのラブストーリーなのだ、と是枝が指摘する。「あの2人が一緒に生きていけるのだろうか」というのが最も胸を打つと話し、5話から洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)がラーメンを食べるシーンをスクリーンで流す。ここは個人的にも大好きなシーンで、すでに趣味で書き起こしてあったので、その一部を掲載させて頂く。, 洋貴「あ、今何時すか?」 双葉「いつもこれくらいだったらいいな」 双葉「決めましたか?」 洋貴「うまく行きますよ、遠山さん・・・頑張ってるから」 双葉「今はしてたんですか?」 双葉「何で逃げるんですか」 数々の脚本を手がけてきた坂元裕二さんの作品世界に迫る単行本『脚本家 坂元裕二』(ギャンビット刊)が発売されました。 延べ13時間にわたったインタビューの中から、紙幅の都合で単行本に載せられなかった未公開テキストを、全4回にわたってお届けします。 双葉「そんないやらしい想像しなくても、普通に・・・」 「あぁ私、この人と仕事・・・って言うか、 ・アクションがクライマックスにはならないし、説得で誰かの心が変わるというのが基本, 坂元「そういった説得のシーンをこれまでいっぱい書いてきたのだけども、最近は言葉で何を言われても人の気持ちは変わらない気がしてきて。色んな手を使って、言葉ではなく、その中にある要素・・・本来、説得にならないものを使って説得していくという手法を最近始めている」, 是枝「非常にある意味チャレンジングなドラマ・・・色んな物が宙づりになりながら、何段階も変わっていきながら 双葉「あ、どうぞ、してください」 23歳の時に、 『東京ラブストーリー』という. 双葉「じゃあ、深見さんからどうぞ。」 双葉「いや、でも、照れてる感じで」 双葉「え、どこかな?どうしよう、フフ、ちょっと会話弾んじゃう感じですね」 » Interview 03 洋貴「何、興奮してるんすか」 先日、2017年にTBSで放送された「カルテット」をAmazon プライム・ビデオで観た。, 以下は、脚本家・坂元裕二インタビュー (4) からの一部抜粋。https://crea.bunshun.jp/articles/-/21097?page=3, だいたい僕は、人の名前も「名字にさんづけ」で呼び合うお話を書いているし、人と人との距離感を、できるだけ敬語とタメ口を使い分けて作ろうと心がけています。, タメ口だけの会話って面白くないんですよね。すごく仲のいい友達同士の会話や、仲のいい夫婦には興味がなくて、そこにズレが生まれるから面白い。, 人と人との間に足りない距離があって、会話が気まずかったり、意志がちゃんと伝わらなかったりするレベルのちょうどいい遠さ、ちょうどいい近さがあって、それが展開の中で伸び縮みする。そこを描くために敬語とタメ口を併用して混ぜているんです。, 「カルテット」の4人も、お互いに敬語を使いながら、名前を呼ぶ時は「別府さん」「家森さん」。「巻真紀さん」は、わざと名字か下の名前かわかんないようにしたし。そのなかで「すずめちゃん」だけ名字で呼ばれてないっていう。, あの4人の距離感が近すぎて、「諭高」とか「司」とか呼び合ってたら、ドラマの世界観自体変わってきますよね。最終回では小ネタとして書きましたけど(笑)。, 敬語なのかタメ口なのか、名字で呼ぶのか下の名前で呼ぶのか、そういうことで生まれる関係性って、ささいなことじゃなくて、ドラマの根底を成すものだと思ってます。, <感想> 19歳で脚本家デビュー、23歳で「東京ラブストーリー」を手掛けた坂元裕二氏は、敬語(「名字にさんづけ」で呼び合う)とタメ口を使い分けて、人と人との距離感を作ろうと心がけているという。 確かに、「カルテット」で「別府さん」「家森さん」「巻真紀さん」「すずめちゃん」以外の呼び方だったら、4人が別の関係になっていたように思われる。, ----------------------------------------------------------------------元証券マンが「あれっ」と思ったこと発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/----------------------------------------------------------------------, tsuruichi1024さんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog 坂元裕二と是枝裕和、この字面の並び!!何度だって反芻したい。坂元裕二×是枝裕和トークショー『ドラマの神様は細部に宿る』に参加してきたのだ。”テレビドラマ”を語るにおいて、この上ない組み合わせを実現させた早稲田大学演劇博物館に溢れんばかりの感謝を。当初は300人収容の会場での開催予定だったのだが、予約が殺到し、急遽1000人収容の大隈記念講堂に会場を変更したわけですが、それでも収まりきらない需要。当日は中継映像を流す会場まで設置されていた。泣く泣く予約を諦めたという方もたくさんいらっしゃると思いますので、この日、会場を包んでいた穏やかながらも確かな興奮を伴なった”熱”のようなものを少しでもレポートできたらと。, トークショーは互いの作品の好きなシーンをスクリーンで流し、気になるポイントを質問するというシンプルなスタイルで進行した。クリエイター同士の質疑は非常に示唆に富み、刺激的でありました。まさに神様は細部に宿る。しかし、1時間半という尺の内のその8割が、是枝裕和から坂元裕二への公開インタビューに費やされることとなった。その事を終盤で坂元が指摘すると、是枝は「僕は(こういう場に)いつでも出てくるけど、坂元さんはなかなか出てこられないので」とまだ質問を止めようとしない。自らも国内を代表する表現者でありながらも、”1人の坂元裕二ファン”という姿勢を崩さない是枝監督が非常にキュートで、このイベントの心地よいトーンを形作っていたように思います。, 坂元裕二が関西弁で喋り倒す。*1インスタの投稿曰く、関西出身ではあるものの普段、関西弁は使っていないとのこと。この日は緊張を隠す為に”言葉の変装”をしていたそうな。一筋縄ではいかぬ、というのはこういう人に向けて言うのだろう。とにかく、作品から想起されるナイーブな青年(御年50歳だが青年という印象だ)というイメージを覆す、流暢なおしゃべりでもって、のっけから会場の笑いをとりまくります。その軽妙さに衝撃を受けてしまったので、ここだけは詳細に彼の言葉を再現してみたい。細かいニュアンスまでは自信がないのですが、かなり近い形で記録できていると思います。, 坂元「この一ヶ月くらい、ずっと今日の為に是枝さんの映画とドラマとドキュメンタリーを観てきて、頭の中が是枝さんのことでいっぱいになって、「是枝さんのこと好きなのかな?」って、もちろん好きですけど、是枝さんのことしか考えられなくなって、ちょっとあかんなぁと思って、合間に『ファインディング・ドリー』とか挟んだりしたんですけど、その中にも是枝さん的な部分を発見してしまって。ちょっとズラさなあかんと思って『テレクラキャノンボール』とかも観てみたんですけど、これはもう是枝さん作品と言ってもいいんじゃないかと。」, 『ファインディング・ドリー』と『テレクラキャノンボール』と是枝裕和という結び方の絶妙さ。これは喋ることむちゃくちゃ練ってきたな、とほくそ笑みました。この後も、会場の規模について、学生への講義について、映画とテレビドラマについて、と話は弾んでいくのですが、割愛。1000人規模から更に中継会場まで設置されたことに対して、, をキラーフレーズとして採録しておきます。ここから、『それでも、生きてゆく』『Woman』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』から是枝がピックアップしたシーンを流し、トークが進んでいく。その前にまず、個人的に「これを聞けただけで、もう充分だ」と思えたトピックについて記していきます。, 是枝「(瑛太と満島ひかり)この2人は凄いお気に入りですよね?何が1番いいですか?声ですか?」, 坂元「声フェチは間違いないですね。2人とも大好きで、でも”一緒にもういる”って感じなので、どこがいいってなかなか説明しづらいんですけど・・・どこなんですかね?もう家族のように思っています」, 家族のように思っています!!これを聞けただけで、震え上がるような気持ちだ。『ミュージック・ポートレイト』の「妻夫木聡×満島ひかり」に関するエントリーでも触れさせて頂きましたが、満島ひかりもまた、坂元裕二もしくは瑛太に対して、, という強い言葉を残している。前述のエントリーと重複するのですが、まずその関係性を改めて、振り返ってみたい。『それでも、生きてゆく』の双葉役のオファーを満島ひかりに断れてしまった坂元は、普段は絶対にやらないという役者への直談判を試みる。観たわけでもないのに、私はこのエピソードを坂元裕二が書くラブストーリー同様にして愛している。, 相当落ち込みました。そういうことをしたのは初めてですが、お会いして「とにかくいてくれないと困る。あなたじゃないと嫌なんだ」と。どうすれば出てくれるのかと焦り、25歳の女性を前にいい年して中学生のように手が震えて。「まずい。気持ち悪いと思われる!」って(笑), 余談だが、山田太一が『岸辺のアルバム』のキャスティングにおいて、八千草薫に対して、この坂元とまったく同じことをしていたというのを読んで、飛び上がるほど嬉しくなってしまった。そして、満島ひかりが一度断ったオファーを受け直した理由が凄い。, 坂元さんが「いや、あなたが出ること以外僕は想定していない」って言って 坂元裕二と是枝裕和、この字面の並び!!何度だって反芻したい。坂元裕二×是枝裕和トークショー『ドラマの神様は細部に宿る』に参加してきたのだ。”テレビドラマ”を語るにおいて、この上ない組み合わせを実現させた早稲田大学演劇博物館に溢れんばかりの感謝を。
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