(C) 2020 SHINCHOSHA Publishing Co.,Ltd. 棋聖戦では、AI(人工知能)が6億手を読んでからようやく最善手と判断する手を23分で指し、王位戦では、AIの形勢判断では10:90と圧倒的劣勢だった状態から逆転するなど、将棋を語る際に、AIは欠かせないツールになっているようだ。, チェスの世界では、20世紀末には、ルールによってはコンピュータが世界チャンピオンに勝ったりもしてきたが、盤面がより複雑な囲碁や将棋では、コンピュータがプロ棋士に勝つ日は当分来ないだろう、と思われていた。, googleの開発したアルファ碁は、2015年にヨーロッパ王者に勝利したのを皮切りに、2017年にはネット上ではあるものの、日中韓のプロ棋士を血祭りに上げ、60戦無敗。, 将棋では、こちらも非公式戦ではあるが、AIとプロ棋士による「電王戦」が行われており、2016年、2017年は、いずれもAI側が勝利している。, 他のジャンルでも、AIの進化は凄まじい。昨年末の紅白歌合戦でAI美空ひばりの熱唱を見た人も多いだろう。海外では、レンブラントの作品を学習したAIが、3Dプリンタを使って、レンブラントの「新作」を描いたりもしている。, だが、これらはあくまで何かに「特化」された能力であり、オールラウンドなものではない。計算の速さと正確さで、人間は決して電卓には勝てないが、電卓はその計算機能しかないことに似ている。, 「TEZUKA2020」という、AIで手塚治虫の作品を生み出そうとする試みも行われ、「ぱいどん」として作品化もされたが、ここでAIが担ったのは、キャラクター原案などの部分であり、細かいストーリーや作画の大部分は、人間が担当している。, キャラクターに、手塚作品のテイストはふんだんに盛り込まれているが、コラージュ止まりだと言うこともできるし、ストーリー制作、作画までをすべてAIでこなすのは、まだまだ無理だということだ。, 一定のフィールドに限っていえば、既に人間はAIに勝てなくなっている。そして近い将来、そのフィールドはさまざまなジャンルに広がり、細分化された範囲では、人間は決してAIに勝てない時代が到来するだろう。, 瀬名秀明の『ポロック生命体』という作品集は、そうした「AIが人間を凌駕した」ことが前提の世界を舞台にしたフィクションだ。, 冒頭の「負ける」では、「人工知能が永世名人に恥を掻かせた」という一文で始まるし、「144C」や「きみに読む物語」では、小説の面白さが数値化され、それによって魅力的な物語が生み出される世界が描かれる。表題作の「ポロック生命体」では、ディープラーニングでとある画家の創作を会得したAIが、「新作」を発表する。, いずれの作品においても、それまでAIには絶対に無理だと思われていた分野で、人間はAIに完敗し、苦杯をなめる。こうなると、もはや芸術や創作に関して、人間は必要ないのではないかとすら思えてくる。, 疲れることを知らないAI同士の対局は、数多の美しい盤面を作り出すだろうし、続きが読みたかった名作の続編も、AIが万人に受けるよう書き継いでくれる。その気になれば、AIダ・ヴィンチが、モナリザを超えた肖像画を描く日も来るだろう。, 生身の人間が、何年、何十年もの苦労を重ねて到達する領域に、AIはあっという間に届いてしまう。それどころか、そこを飛び越えさえしてしまう。, この作品集で問われているのは、AIと向き合うことによって照らし出される、「人間らしさ」であり、「人間らしさとは何か」である。, プロ棋士がAIに負けたからといって、将棋の人気が衰えたかといえば、決してそんなことはない。むしろ、AIで将棋を研究し、強くなってきた世代の活躍が、近年の将棋人気を支えている。中継にAI評価が出ることで、素人でも観戦しやすくなった、という側面もあるだろう。, AIに仕事を奪われるとか、人類が滅ぼされるとか、いろいろなことが言われるが、確かに言えることは、早晩、人間はAIに敵わなくなるが、AIが人間になることはない、ということだ。, AIの進化を自分たちの進化と幸福のために利用できるのか、限られた面だけに目を奪われ、白旗をあげるのか。, テクノロジーがどれだけ発達し、どんな局面が訪れようとも、結局、問われているのは、「人工知能」ならぬ「人間知能」の問題で、単純な勝敗や優劣、見かけ上の巧拙ではなく、それまで育まれた想い、費やされた時間、培われた関係など、いやが上にもにじみ出てしまう「人間らしさ」なのだ。, 【棋士の収入比較】「将棋と囲碁」子どもにやらせるならどっち? ビジネスに活きるのは, 頭を良くするには寝るのが一番? 東大大学院に首席入学した脳研究者が解説する「効率的学習法」, 「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。, デイリー新潮twitterアカウント / デイリー新潮facebookページ / 週刊新潮の記事一覧 / 新潮45の記事一覧 / デイリー新潮 人気記事ランキング, 待望の『Number』 将棋号第2弾はある? 爆売れした将棋号についてNumber編集部に聞く!, 7人中3人陥落“鬼リーグ”を生き残れるか…藤井聡太二冠vs永瀬王座の王将戦挑戦者決定L3回戦が始まる, 前代未聞の将棋ミステリー! プロ棋士の夢を捨てきれなかった男の末路を芥川賞作家が描く, プロ棋士になれなかった若者たち…『聖の青春』作者が描く元奨励会員のその後の人生とは. 藤井聡太棋聖戦、「将棋ソフトが6億手を読んで到達した最善手」が話題 AIが進化しても「超えられない壁」とは?. 藤井聡太の速報まとめ|お前らが藤井聡太七段に勝てることと言えば?「生きた年数」「昼食代」「泣きながら書いてるやついそう」…2ch将棋まとめ; 藤井聡太のまとめ速報|藤井七段という天才を一つのボードゲームに一生を捧げさせていいの? 【棋譜速報】王将戦挑戦者決定リーグ 藤井2冠、広瀬八段下し2勝目 残留に前進 [ 2020年11月2日 20:08 ] 初手を指す広瀬章人八段(左)。 掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。 棋聖に続き、王位も獲得した藤井聡太二冠。 棋聖戦では、ai(人工知能)が6億手を読んでからようやく最善手と判断する手を23分で指し、王位戦では、aiの形勢判断では10:90と圧倒的劣勢だった状態から逆転するなど、将棋を語る際に、aiは欠かせないツールになっているようだ。 棋聖に続き、王位も獲得した藤井聡太二冠。 棋聖戦では、ai(人工知能)が6億手を読んでからようやく最善手と判断する手を23分で指し、王位戦では、aiの形勢判断では10:90と圧倒的劣勢だった状態から逆転するなど、将棋を語る際に、aiは欠かせないツールになっているようだ。 Number News; 藤井聡太棋聖へのAI形勢判定に名物棋士・橋本八段「神レベルに強いということに」。史上最年少二冠かかる木村王位との第4局は2日目へ。 将棋の藤井聡太七段がまたしても藤井フィーバーの旋風を巻き起こしたぞ!2018年6月5日(火)に行われた第31期竜王戦5組のランキング戦決勝、藤井聡太七段vs石田直裕五段の対局。結果から言えば藤井七段が96手で石田五段を破り勝利したのだが、こ
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