第15回タリン・ブラックナイト映画祭メインコンペ最高映画表現者賞(エストニア) 2011/製作:海獣シアター/マコトヤ配給/12年4月7日公開/テアトル新宿、シネ・リーブル梅田、名古屋シネマスコーレ、KBCシネマ1・2 他全国順次/カラー/DCP/FullHD/5.1ch/91分/PG12 照明:林啓史  5月22日(土)シネマライズ他全国ロードショー 【DVD&BD映像特典】 美しい日本人の妻と幸せに暮らしていたアンソニー。“ヤツ”に最愛の息子を殺された彼の哀しみと怒りは自らの肉体を次第に鋼鉄の人間兵器へと変貌させ、東京全土を壊滅させる脅威になっていく。シリーズ誕生から20周年。全世界を熱狂させた全編英語による『鉄男THE BULLET MAN』が、11月4日(木)、早くもDVD&BDになって登場する。 (3)予告編 「ドイツから来たボランティアの人がメイキングを撮っていた時があるんですけど、彼が自分の8mm(フィルムの)カメラで撮った映像を冒頭に入れたんです。あれを見た時に勝算がつかめたような気がします。オープニングタイトルにあの画があることで、全体的に『鉄男』のいかがわしい匂いがぷ~んとついてきて、全編いかがわしい集団が、なんかいかがわしいモノを作っているというムードが出てきたんですね」 塚本晋也監督がその名を世界にしらしめた代表作を新たにリメイクしたサイバーアクション。息子を殺された怒りで、身体が金属化していく男の戦いを全編英語のセリフで描く。 監督 塚本晋也 出演キャスト 塚本晋也 エリック・ボジック 桃生亜希子 中村優子 (1)鉄男 THE BULLET MAN【マルチ・マテリアル・ヴァージョン】(71分) もちろんメイキングとしても楽しめ、例えばアンソニーと塚本監督自身が演じた“ヤツ”が壮絶なバトルを繰り広げるクライマックスが、意外な場所で、とても変わった撮り方をしていたことも知ることができるのだ。 配給:マコトヤ 実際の作業は長岡広太が行い、塚本監督は時々彼にアドバイスをする形で進めていったという。「指針が分からなくなった時に意見を言ったり、本編の音と完全にシンクロすれば面白いのかどうかちょっとわからないところは、完全シンクロのシーンを際立たせるために、シンクロが崩れても別の何かを入れた方が良いんじゃないかってアイデアを出したり。そんなことを一生懸命やっているうちに、映画作りの雰囲気がぱっとわかるような、ちょっと不思議な味わいのものができました」 「もともと、すごくよく知っている人なんですよ。今回は僕のコネで彼に話がいったんじゃなく、プロデューサーがいつも仕事をしている制作会社に頼んで、そこが依頼したのが彼だったんですけど、実は僕の奥さんの弟なんです。だから、このDVD2枚組は、奥さんはもちろん、奥さんのご両親は嬉しいですよね(笑)。実の息子と新しい息子、ふたりが作ったパッケージですからね」 日本映画初の快挙!ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門最高賞(グランプリ)受賞 最後に、この【マルチ・マテリアル・ヴァージョン】の楽しみ方を聞いてみると、「本編を見てから見ると、こういうものがどうやってできあがるのか、如実にわかるんじゃないですかね」と塚本監督。「映画を作りたいと思っても、途方もないことだし、金銭的にもすごくかかりそうだからって諦めちゃう人が多い気がするんですよ。でも、これを見れば、俺にもできるって思うんじゃないかな(笑)。ただ、お金はともかく、根性がないと駄目ですけどね」 "と葛藤する感じです。暴力を使えれば楽だけど、使ったら大変、みたいなね。, ──今回の鉄男は副題が"バレットマン"ですよね。"銃男"。前作まではドリルとかだったのが飛び道具になったのは?, 塚本:鉄のガラクタになるんじゃなくて、何か鉄の兵器、銃器になる感じです。だから今回の鉄男のデザインもリボルバー、回転弾倉式の拳銃の形や質感になる感じにしました。, ──ほとんどCGを使用されてないですよね。きょうび珍しい。画面や技術は変わっていても、こちらが受ける"肌触り"的にはまったく前の『鉄男』と同じものを感じました。コマ録りっぽいって言うか。, 塚本:CGは細かい修正には使用してますが、基本的には使ってないですね。手作業っぽさは大事です。制作費の問題というのもありますが、たとえ予算が潤沢にあったとしてもやっぱりこういう感じの作品になると思う。今は何もない空間に向かって演技させてあとからCGを足して...という作品も多いけど、それでは役者が本当に心を入れて演技できないと思う。いくら俳優がイマジネーションを働かせる職業だとしても、虚空に向かっての演技じゃホントはその気になってないんじゃないか、実際にあるものの前で演技したほうが本当だと思うんです。, 塚本:まぁ、やっぱり英語の問題ですよね。何度か修正作業してるんですけど、英語音声を取り直す比重が多く、思ったより難しい。アメリカ映画とか結構観てたから大丈夫かなと思ったんですが、全然ニュアンスを判ってなかったですね。, ──本作は音のレベル、大きさがデカいですよね。観て驚きました。やはり音にはこだわってらっしゃるんですか?, 塚本:『鉄男』は何と言っても音と映像の映画ですからね。でも、今までの『鉄男』は実はモノラル録音だったんですよ。それから17年経った今ではモノラルではキツい。前と同じような映像体験をしてもらうためにはやっぱり最高の音を付けないと。映像はかなりアナログですけど、音は完全にデジタル録音です。, ──今の時代、映画はDVDで観ればいいや、というようにどんどん手軽なものになっているところもありますが。, 塚本:僕もDVDで観たりしますから、それは全然否定しないです。でも、やっぱりあの映画館で見る暗闇のドキドキ感と言うか、お化け屋敷や遊園地のような高揚感は何物にも代え難いですよね。僕が昔"映画監督になりたい"って強く思ったのは、『七人の侍』を大劇場で観て、館内のお客さん全体が連帯感でどよめいたのを共に体感して、あまりに素晴らしくて"俺もこういうのを作ってみたい"って思ったのがきっかけなんです。映画館の暗闇、デカいスクリーンはやっぱりいい。巨大な暗闇の中、巨大なスクリーンに蠢く物を観る、それがやはり素晴らしいですね。, ──塚本さんと言えば役者としても印象深い役が多いですよね。『殺し屋1』で演じられていた役は観たら忘れられないものがありました。個人的な感想としては『鉄男』よりも「やつ」を演じておいでのお姿のほうが印象に残っていたりもします。斎藤久志監督で主演された『サンディドライブ』の演技とかも好きでした。監督作業しながらの演技は大変じゃないですか?, 塚本:でも、自分の映画で演じる分には別に。人の映画に呼ばれたら別ですけど。緊張もしますし。その映画のいい部品、パーツになりたいと心がけてます。よく「"自分だったらこうするのにな"と思わないか?」とか訊かれますけど、そういうふうには絶対思わないです。, ──リメイクされてダメダメになる映画とか多いじゃないですか。キャストも変わって鉄男が田口トモロヲさんじゃないし、大丈夫かなーと思ったんですが、全く『鉄男』のままで安心しました。「やつ」は変わらず塚本さんでしたし。, 塚本:僕は24年間この「やつ」を演じ続けてきましたが、もう本作でおしまいにします、演じるのは。身体がもちません(笑)。, ──『東京フィスト』と『バレット・バレエ』に顕著ですが、ボクシングやボディピアスなんかの"痛い"行動を通して、生きている肉体を感じて生きる実感を得るという話が多いですよね。, 塚本:夢かどうか確かめるために、自分の身体をつねったりするじゃないですか。あんな感じで痛みを感じたり、ぶん殴られたりして現実の自分、生身の肉体を自分は持っているんだと確認するという乱暴な話が好きなんですね(笑)。, 塚本:いっぱいあるんですけど、この5年、僕にしてはかなり早いペースで撮ってきたのですが、やっぱり本作みたいにじっくり撮るほうが向いている感じがするので、これからはじっくり撮っていきたいですね。, ──『鉄男』の発展性について。『鉄男』サーガに続きはあるのでしょうか。『鉄男4』は?, 塚本:『鉄男2』の時に次回作はこうだ! とかいろいろ言っちゃったんで、もうあまり言わないようにしようかなとは思ってますが、それこそアメリカ映画みたいに大規模に鉄男がびゅんびゅん空飛ぶのとか、あるいはアニメのような、でもやっぱり手作りでやれるものをやりたいですね。, ──塚本さんがアニメ、想像つきませんね。...でも、コマ録りなんだからすでにアニメはやられていると言えば言えますね。, 塚本:そうですね。でも、昔からアニメはやってみたいんですよね。ただ線が動く喜びから味わいたくて、そのあとだんだん凝ったものにしていって...と。ああ、興味は尽きない(笑)。, 『鉄男 THE BULLET MAN』 塚本晋也監督. 広告掲載│ 原案:Cocco  配給:アスミック・エース 「面白いような気もするけど、何ができあがるのかよく見えないなと思ったし、一貫性も感じられなかったから。実際にやり始めて、最初に『こんな感触です』っていう映像を見た時も、これは難しい、無理じゃないかな? と思いましたね。ただ、特典映像の監督が普通の忍耐力の人だったら無理だったと思うんですけど、彼がかなり頑張ってくれて。素材そのものがないのに、まるであるかのようにオーダーを出した時も、色々工夫して頑張ってくれて(笑)。最終的には非常に興味深いものになりました」
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